一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
思っていたよりも数倍、スタイリッシュな体には筋肉がついていて、力強くおぶわれたまま簡単に私を運ぶ。
「しかも酒をのんだ状態なんて一番だめだな。」

すっかり酔いがさめている様子の店長。

「違います」
私は今を逃したらだめだと本能が騒ぎ出し、慌てて弁解する。

「うれしかったです。でも、恥ずかしいし、舞い上がっちゃうし。落ち着こうと思って。」
「・・・」
急に黙る店長。

何も言葉を返してこない店長に不安になる。

お酒の勢いだけでキスしたのだろうか。
それとも、キスしてしまったことを後悔しているのだろうか。
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