一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
店長は自分の首からかけていた私のバックを、私に渡す。

「ありがとうございます」
恥ずかしくなってうつむく私は店長の顔を見られない。
渡されるバックに手を伸ばすと、店長はグイっと私の手をひいて、簡単に自分の方に引き寄せる。

「勢いじゃないぞ?」
「え?」
思わず店長の顔を見上げてしまった私。

「酒の勢いじゃない。」
「・・・」
「自分でもあれこれ考える余裕はないけど、ただ、止められなかったのは酒のせいじゃない。」
真剣な顔でまっすぐに私を見つめる店長。
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