一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
店長の腰に回した私の手。
店長はすぐに私を抱きしめ返してくれる。

「あー幸せ。」
頭の上から聞こえてくる声に、私こそと思う。

「私も。幸せ。」
はじめて店長に敬語ではなく言った言葉。
本心だ。

むしろ心からあふれ出してしまった言葉。

「よかった。」
店長は少し体を離すと「寝室、どこ?」と艶やかな声で言う。

「つきあたりを右です。」
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