一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「また敬語」
ふと笑ってから店長は「了解」と、私の体をひょいっと抱き上げた。

お姫様抱っこに、照れながらも私は店長の首に手をまわす。

すたすたと私をお姫様抱っこしたまま、寝室に向かった店長。

寝室のドアを開けると、そっと私をベッドに降ろした。

「今気づいた」
「ん?」
店長がベッドに私を降ろし、その上に覆いかぶさるようにしたまま私を見る。
「和真と麻貴。繋がってる。」
「かずま・・・まき・・・本当だ。」
意外なことを言う店長がかわいらしくて、その発見に嬉しそうに目を丸くしている店長がさらに愛おしくて、思わず声を出して笑う。
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