一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「よしっ!じゃあ、デートするか」
「へ?」

店長が起きるまでありとあらゆる悪い想定をしてきた。

目が覚めたら冷たくあしらわれる想像。
セフレになろうとか、店長のキャラとは全く違う想像もした。

せっかくの関係が壊れる想像も。

全く予期していなかった店長の言葉に間抜けな声を出す私。

「ははっ。どっから声出してんだよ。」
少しだけ体を離して私を見つめる店長。
「麻貴が二日酔いでしんどいならあきらめるけど。平気か?」
うつむきがちな私の頭を撫でながら、店長がどこまでも優しい声で聞く。
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