一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「麻貴は大丈夫なのか?」
「はい?」
商品棚の間から声をかけられて私は店長の方を見る。
「帰り。遠いのか?」
すっかり敬語ではなくなった店長。
「近いです。タクシーで戻れるので大丈夫です。」
「そっか。碧は?」
「俺は自転車なんで。」
「そっか。了解。」
静かな店舗の中で私と店長、碧の3人で作業を進めていく。

夢中で作業をしていると、「そろそろ切り上げるか」と店長が声をかけて来た。

気付くといつも夢中になってしまう作業。
時計を見るとすでに日付が変わろうとしていた。

「明日もあるんだ。これ以上は無理させられないぞ?」
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