一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「早く食べれば、一緒に買い物する時間が伸ばせるだろ?それに、またつなぐ口実できる。」
店長はまた大口でサンドウィッチを食べると、自分の手を顔の横でひらひらをさせた。

何気ない一言に、昨日からどきどきしたままだ。

店長も手を離した時に寂しく感じてくれていたのだろうか。

「はい」
恥ずかしいけれど私も正直に返事をする。

「一口食べるか?」
新しいサンドウィッチを手にした店長が私の口元に近づける。
「はい」
口を開けると、店長が私の口にサンドウィッチを慎重に運ぶ。
< 179 / 283 >

この作品をシェア

pagetop