一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
離れ離れ
~♪
それは一本の会社での電話からはじまった。

「え!?」
ちょうど閉店後の店内。
私はいつものようにディスプレイを確認したり、商品の在庫を確認しながら発注作業をしていた。
隣では花音が棚に新しい商品を並べている。

閉店後の静かな店内に響いたのは、碧の声だった。

「どうした?」
すぐにレジで売り上げの確認をしていた店長が碧に近づく。
「タイの工場で火災が起きたらしくて、現地でかなりまずいことになってるそうです。」
「変われ」
店長が冷静に碧から電話を代わる。
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