一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「いつ、発つんですか?」
「明日の夜の便で発つ。2~3日は戻れないと思う。もしかしたら一週間くらい戻れないかも。こっちのことはよろしくな。」
店長の言葉に碧はすぐにうなずく。
でも私はすぐには頷けない。

店長、大丈夫だろうか。
かなり大変な現場に行くことは簡単に想像がつく。

「大丈夫。なるべく早く帰ってくるから。」
店長はそんな私の心を知ってか知らずか、私の頭を撫でた。

「俺がいない間、店は任せたぞ?でも無理はしないように。碧、ちゃんと麻貴を見てろよ?」
店長の言葉に碧は「いやですよ。麻貴、怖いし」と冗談を言って、その場の緊張を和らげようとしてくれた。
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