一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「とりあえず、帰って俺は荷造りしないとならないし、明日は朝から午後までは店舗に出るから。今日は帰ろう。戸締り大丈夫か?」
「終わってます」
私たちは店舗の明かりを消して、社員専用の通用口から店を出た。

今日は本部になっている店舗の上の階にはかなりの人数の社員が残っている。

lifeの今後に大きく関わる状況。
誰もが緊張を隠せない。

「碧は自転車で大丈夫か?」
「はい。お疲れさまでした。」
「お疲れ。麻貴は送ってく。」
私と店長のことは誰にもまだ言っていない。

碧にも、花音にも。
< 205 / 283 >

この作品をシェア

pagetop