一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
lifeがちゃんと営業できるように私たちは全力を尽くしながら、毎日早朝から深夜まで仕事におわれた。

「麻貴、疲れただろ。今なら5分休憩できるぞ。」
「私は大丈夫。花音、行っておいで。」
休憩すらとれない状況。
昼食も私も碧もろくにとれず、新人の花音を5分の休憩に送りだすのが精いっぱいだ。

「大丈夫か?かなりハードだけど。」
「ありがと。大丈夫。碧は?」
「俺は大丈夫に決まってんだろ。それにほら」
「ん?」
店舗裏から商品の箱を運んでいる私に碧は自分のポケットからちらりと何かを見せる。
「これ、一口で口にいれながらやってるから。」
「ふふっ。怪獣みたい。」
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