一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
私は懐かしささえ感じるぬくもりに包まれた。

「ただいま」

耳元でささやかれる声に、私は一気に涙が溢れ出す。
そして、体の向きを変えて、その大きな胸に抱き着いた。

ぎゅーっとありったけの力で抱きしめる。

私の力よりももっと強い力で、その人も抱きしめる。

「麻貴。ただいま。」
「おかえりなさい・・・」

その人はほかの誰でもない。

店長だ。
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