一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
運命が授けた奇跡
心地よい揺れに目を開けると、いつもよりもかなり視界が高い。

すぐに気づく。

私の今の状況が。

店長の大きな背中にぴったりとくっついて、おんぶされている。


そういえば久しぶりに熟睡していた気がする。

「ごめんなさい。」
店長だって長期出張で疲れているのに、何を甘えているんだと恥ずかしくなりながら、私が店長の耳元でささやくと店長はふっと笑った。

「言っただろ?思い切り甘やかすって。」
店長はそう言って私を背中から降ろそうとはしてくれない。
< 241 / 283 >

この作品をシェア

pagetop