一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「この子が生まれたら結婚式しないか?」
「結婚式?」
そこまで考えていなかった私。

「本当はすぐにでも結婚式したいくらいだけど、麻貴の体調が心配だし。男の子だったらスーツ着せて、女の子だったらドレスを着せて、結婚式に一緒に出てほしい。リングボーイ?ってやつ?自分の子にしてもらったら絶対かわいい。」
そんなことまで考えている店長が少しかわいいとすら思ってしまう。

「私は結婚式は挙げてもあげなくてもいいです。そこまで考えてませんでした。」
「・・・そうだよな。気が早いか。」

話をしているうちにあっという間に店長が仕事に行く時間になった。

「絶対に無理しないこと。お腹すいたら冷蔵庫に入ってるやつちゃんと食べるんだぞ?水分摂取も忘れず。それからお腹冷やさないように。」
店長は仕事に行く直前まで私を心配していた。
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