一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

「店長はデザインするんですか？」
「あぁ。」
本店の店長は新作や製品の企画会議やら、製品化までの会議に出ることになっている。
その中で店長はどのくらい発言をしたり、どんな参加の方法をしているかわからない。
でも、見てみたいと思った。

知らない店長を知りたい。
見たことの無い店長を見たい。

こんな風に思うのは、人として尊敬しているからだろうか。
まだ出会って2日目なのに、すでに店長という存在に興味が湧き、もっと知りたい、話がしたいと欲深くなる自分の気持ちに、私は自分自身が一番驚いている。

「どうだ？」
扉越しに聞こえてくる店長の声。
扉の向こうにいるだけで少し緊張しながら私は着替えて休憩ブースの扉を開けた。