一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

「言っただろ？遠慮するなって。こういう時こそ頼れ。」
「すみません」
「いや～痛かっただろ？少し赤くなってる。」
私の頭を何度も何度も確認してから頭を撫でる店長。
「もう大丈夫です。すみませんでした。」
恥ずかしくて私が立ち上がろうとすると店長がすっと私の腕をひいて立たせてくれた。

「めまいは？吐気は？痛いだろ？絶対。首は？」
あまりに必死に心配してくれる店長に、笑ってしまう私。
「笑い事じゃなだろ？すっごい鈍い音したし、背縮んだんじゃないか？」
まだ真剣な顔の店長に私は笑いが止まらなくなる。
「大丈夫です。」
笑いながら足元に落としてしまった段ボールを持とうとすると店長がすっと段ボールを持った。
「これは俺が持ってく。だめだ。麻貴は少し休め。」