一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
役割的にも、この3人が残るのは仕方ないかもしれない。
「明日の発注数は決まったか?」
他の仕事を終えた店長が確認に来た。
「はい。確認お願いします。」
碧がタブレットを渡して店長が真剣な顔で画面をチェックする。

「少し追加してもいいか?」
「はい」
「さっき、他店からの情報で地域ごとにばらつきのある商品がったんだ。工場に問い合わせたら生産が追い付かなくなる可能性があるってことだった。前もってそこをピンポイントで押さえたい。」
店長の視野は広い。
私と碧は自店の情報だけを見て発注を考えていたのが、いつの間にかいろいろな情報を収集して、工場にまで問い合わせをしていた店長。
いつの間にそんなことをしていたのか驚かされる。
工場は6時には連絡がつかなくなる。
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