一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

また運転用の眼鏡をかける店長。
眼鏡姿もやっぱりかっこいい。

ハンドルの握り方も、緩やかなブレーキのかけ方も、ちらりとサイドミラーを見るしぐさも、すべてどきどきしてしまう。

車内に流れているのは今日も昨日も洋楽で、聞いていて心地よい曲。

何もかも・・・完璧だ。

「寒くない？俺、暑がりだからさ。」
そう言って笑う店長に「平気です。」と返事をしてから私は窓の外を見た。

「俺の運転、怖くない？」
「全然。怖くありませんよ？」
「車買ったばっかりなんだよ。海外では左ハンドルばっかりだろ？レンタカーとかカーシェア使ってたからさ。右ハンドル慣れないな。なかなか。」
私の緊張をほぐすためなのか、店長はたくさん話をしてくれる。