一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

桐生店長は松本店長よりも身長は高いけれど、二人並ぶとマネキンがそのまま目の前にあわられたかのような、別空間に見える。

思わず、私は松本店長に挨拶に向かっていた足を止めた。

「今夜って、デートですか？」
躊躇なく花音が質問をする。
「違うよ。いろいろと仕事の話だ。」
桐生店長の言葉にあからさまに私の心がほっとしてしまう。
「そう。いろいろとね。」
仲がよさそうなふたり。
「お二人は仲良しなんですね。」
またまた躊躇ない花音。

でも今日はそんな花音に感謝したくなるくらい、私も情報を知りたいと思ってしまう。