一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「うん、一時帰国だって。」
「そっか。あとであいさつに行かないとな。」
「うん」
何となく、気持ちが後ろ向きになる。
「こっから見てもかなりお似合いだな。スタイルよすぎだろ、二人。あの二人の周りだけオーラが違うな。」
改めて二人の方に視線を向けると、確かに・・・と納得の見た目だった。

「で、なに?」
「あー、商品の情報確認してたら在庫に関するメール来ててさ。発注に影響ありそうだから」
私は後ろ向きになりそうな気持を無理やり前に向けようと、仕事に打ち込んだ。

開店間際になり、松本店長は店内から出て行った。

桐生店長は松本店長の振った手に、笑顔と共に手を振ってこたえる。
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