一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
少し離れていても、酒臭い。

「すみません」
私は振り切るように早歩きになりながらそのサラリーマンから逃げるように進む。
早いところタクシーを拾って帰ろう。

大通りに面している店。
でも通りにはタクシーが見当たらない。

「いいだろ?少しだけ。いいところ行こうよー。」
サラリーマンはしつこく絡んでくる。

「すみません。」
逃げるようにその場を離れようとするとちょうど携帯電話が鳴りだした。

~♪
「はい」
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