一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

「ただの老化現象だから気にすんな。」
笑いながら店長は自分の車のカギを開けると助手席のドアを開ける。
「ほら、帰ろ。疲れただろ。」
と私を乗せるとそっとドアを閉めてくれる。

運転席に座った店長は、眼鏡をつけて車のエンジンをかける。

「ごめんなさい」
もう一度謝る私。
店長は私の頭の上に手を置いてポンポンと撫でる。
「もう謝るの禁止な。」
「でも、デートだったんじゃ。」
思わず口から出た言葉に、はっとして顔を上げる私。

店長の様子をうかがうと目を丸くして固まっている。