いじわる王子は甘々姫と結ばれたい。


スカートの裾についている豪奢なレースをひらひらとはためかせ、


私は朝食を食べるために下へ降りた。


「おはよぉ・・・」


慣れない制服の感触にそわそわしながら目を向けると、


「ちょっと彩佳(いろか)にぃ!私の分食べないで!」


「うるせー彩羽(いろは)。どーせお前時間あるだろ」


「はぁ!?私この後髪巻き直したいんですけど!」


「知るか。俺はこの後宿題しなきゃなんだよ」

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