アラサーOLは婚約者より身近にいる優しい彼が好き


 意識無くベッドで寝むる私の頬と、課長の唇。

 その距離、0.01ミリ……



「きゃー!」



 幽体離脱してるけど、背筋が凍って私は白目になった。



 その時、奇跡が……



 唇が触れる直前、課長が顔を横にそむける。


「はあぁぁ……」


 私は全身の力が抜けて、グッタリと脱力した。

 大きな溜息と同時に、項垂れて肩を落とす。


 んっ?

 ちょっと待って!?


 ベッドで眠る私の頬と課長の頬が近いままだよっ!



 その距離、0,00001ミリ!




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