アラサーOLは婚約者より身近にいる優しい彼が好き


 課長は椅子に座り、不適な笑みを見せながら……


 ベッドで眠る私の布団に、手を入れたではありませんか~っ!


「ゴッドハンドー!!」


 動揺する私は意味不明な言葉しか出てこない。

 左腕には点滴の針が刺さったまま、無抵抗な私に何をするのよっ!


 課長は、私の右手を静かに布団から抜き出してる


「やめて~!」


 悲痛な叫びは、誰の耳にも届かない。


「渋矢くん、キミの手は白くてキレイだ……」


 課長は両手で、私の右手を優しく持ち上げた。

 そして、私の手の甲を見つめると……


「うそでしょ!」



 課長は両手で、私の右手をスリスリ撫で始めた……




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