もしも、私の背中に翼があったなら。(短編)



女遊びが激しいと評判の沢田りょう。


私以外の何人もの女の子にも同じようなことを言っているに違いない。

相手にしなければ、すぐに私に興味がなくなるだろう。



そう思って、

彼が話しかけてきても
私は適当に返事していた。




「美沙ちゃんはどんな奴がタイプなの?」





彼は私を振り向かす自信があるみたいに、

いつも強気。


『少なくとも、沢田くんはタイプじゃないね。』




「おお〜!美沙ちゃん言うね〜。じゃあ俺がどんな奴だったら好きになってくれる??」




どんな奴だったら…って






無茶な質問するなあ。





私は早く彼に私を諦めてほしくて


彼に、私1人のためなんかにできそうにないことを言った。



金髪は嫌いなの。

もっと落ち着いた感じの人が好き。



沢田くんとは正反対の好青年タイプ。




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