もしも、私の背中に翼があったなら。(短編)
結ばれた夜
何度も愛を伝え合った後
私たちはキスをした。
「ずっと…美沙ちゃんに触れたかった。美沙ちゃんのことが大事すぎて、好きすぎてどうしようもなかったよ。」
向井さんは何度も私の唇に自分の唇を押しあてる。
優しく
最初は微かに触れるくらい
少しずつ唇が繋がるように…
深く…………深く……
私は夢中でキスに答えた。
向井さんの右手は私の頭を引き寄せていて
左手は私の腰にある。
なんだかすごい
大人な雰囲気で……
頭がふわふわした。
「だめだ……俺、やばい。」
向井さんはキスを止めて言う。
『止めないで……。もっと、触れていたい…。』
「美沙ちゃん…俺、止めらんなくなるよ…?いいの??」
私が頷くと向井さんは
さっきよりも激しく熱いキスをした。