もしも、私の背中に翼があったなら。(短編)
「あんな奴のどこがいいんだよ。俺の方が美沙のことなら何でも知ってる。」
りょうはどんどん怖い顔になって
私に攻めよってくる。
私は後退りするしかなくて
もう逃げられないような気がした。
『あの人は…りょうみたいに乱暴したりしない。りょうみたいに怒ったりしない。優しい人だよ。』
私がそう言うと
りょうはもっと険悪な顔をした。
「なあ、もうあいつとどこまでヤッたんだよ?あいつより俺の方がうまいだろ?」
『やめてよ!!!』
私は泣きそうになるのをこらえて必死で反論した。
『りょう、最低だよ!!』
りょうは私の言葉にキレて
私を押し倒すと上に乗っかって無理矢理………
『いや!!!』
「大人しくしろよ。俺がもっと上手く抱いてやるよ。」
『やめて!!』