最後の恋って、なに?~Happy wedding?~

 褒めたつもりだったけど、困惑した様子の凪を見るとこの発言はミスだったのかもしれない。

「ごめん、言い方が悪かったね。えっと……見てるって言っても変な意味じゃなくて───」
「見てるよ」
「へ?」

 フォローの言葉を探していたのに、凪に肯定されて気の抜けた声が出てしまう。

「えっと、それって……」
「付き合っていた時は日々が当たり前に感じすぎて忘れていたけど、瑠歌の事、今はちゃんと見てる」

 うわぁ……ここに来てそれは反則じゃん……

 真剣な眼差しで告白みたいに言われてしまい、今度はこっちが困って返す言葉が見つからない。
 先に自分から墓穴を掘った事に少し後悔。

 この前の凪からの告白から、正直私は彼とどう接していいのかわからなくなっている。突然フラれて、なのに今度は『また好きになった』って言われても……ようやく最近吹っ切れたのになって、頭と心の整理に追いつかないでいるから。

 何をどう言えばいいんだろうって、凪から目を逸らす。と、ふいに目線を外した先で今度は桐葉さんと目が合ってしまった。
 『まずいっ』って思い、なぜか咄嗟に今度は桐葉さんからも顔を背けてしまう始末。何をやっているの、私は……

 この謎の私の行動に何か勘づいたのか、凪も振り返り桐葉さんと目を合わせてお互いその場で立ち止まる。

 なに……この状況は。
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