優しい風
気付いたら、ベッドに寝かされていた。

どうやら、ここはまだ病院らしい。

起き上がったけど、頭がフラフラする。

泣きすぎて頭が痛い。

その時、愁の一番上の
お兄さんがやって来た。

目は真っ赤だ。

泣いていたことが一目で解る。

「気がついた?」

「はい…。」

「まだ寝てたほうが良い。」

「…大丈夫です。」

「大丈夫じゃないだろ。
そんなに腫れた目をして。」

それは人の事言えないと思う。

「ショックでかいんだから、
まだ休んでな。」

そう言うのでお言葉に
甘えて休むことにした。
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