優しい風
高橋が訊いた。

「妹さん?」

「あぁ。
双子だけど似てないだろ?」

「ホント。
…あ、ごめんなさい。」

「いいよ。
似てないのは事実だし。」

「ふふ。」

彼女は笑った。

俺は少し美咲に感謝した。

あのままだったらきっと、
倒れていたことだろう。
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