優しい風
「なーるほど。
友達は名前を言った所まで
聴いていなかったみたいだし、
俺はてっきり別に
好きな人がいるのかと思ったよ。」

「そうなんだ。
だけど、最初から
最後まで好きな人は愁だけだよ。」

「そうか。
それ聴いて安心したよ。」

「ふふっ、不安だったの?
…そうだよね、今日こうして
私が告白するまで
解らなかった事なんだから。」

「そうだな。」

そんな話をしながら、
のんびり一緒に帰った。
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