優しい風
その時、後ろから声を掛けられた。

父さんだった。

「ちょっと、いいか?」

「うん。」

俺はベッドに座る。

「俺は今日から
またスタジオにカンヅメだ。
また会えなくなるけど…平気か?」

本当は、平気じゃない。

ずっと一緒に居たい。

だけど迷惑だけはかけたくない。

だから俺は嘘をついた。
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