優しい風
『そう。
例えば、お前には今
こうやって話聞いてくれる
仲間がいるじゃん?
それだけでもう幸せじゃんか。
他にもあるだろ?
病気を除けば、体は五体満足だろ?
それも幸せ…って
一個ずつ数えていけば
怖いもんなんかなくなるさ。
だろ?』

「うん…そうだね。」

『お前には仲間も恋人も、
家族だっている。
だから、無敵なんだぜ。』

「ありがとう、ユウタ。
何か元気出た。」

『そか。良かった。』

「うん。」

そんな話をして、
俺は電話を切った。

俺は良い仲間を持ったと思う。
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