拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
「チャラい人の言葉は信用しません。」

私は冗談交じりにそう言った。

「じゃあこれなら信じてくれる?」

颯太くんはまた口を開いた。

「うさぎちゃんが好き。

だから泣いて欲しくない。」

私は初めて人から

告白というものをされた。

何を言ってるんだろう?

私を好き?

そんな素振り1回もなかった。

見透かしたように颯太くんが言った。

「うさぎちゃんが鈍感なだけだよ。」
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