拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
とにかく人目を避けたかったんだ。

「落ち着いた?」

私は吐き出すように言った。

「·····学校サボったの初めて。

男子とふたりで

カラオケに来たのも初めて。

告白されたのも初めて。」

「急に何?」

颯太くんは質問してきた。

それもそうか。

急にこんなこと言ったって

困らせるだけだよね。

だけど私の口は止まらなかった。
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