拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
「おはよー♡」

何故か颯太くんがいた。

私は声にならない声を発した。

「絶対この電車だと思ったし、

会えてよかったよ。」

平然としている颯太くん。

私も平然と返した。

「そっか。

まぁ別に一緒でもいいよ。」

「で、考えてくれた?」

颯太くんが聞いてきたのは

聞くまでもなく、

昨日の話だ。

「考えるも何も答えなんてない。」
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