拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
始まりは静華の

そんな一言だった。

私はこれまでの経緯を

友人2人に話していて

2人は見守ってくれていた。

だけど痺れを切らしたのか

静華が言ってきた。

「だってまだ好きなんでしょ?」

確かに冬馬のことは忘れられない。

心の準備も出来なくて

颯太くんは私に

指一本触れてこない。

「好きだけど忘れなきゃ。」
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