拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
「ははっ擬似だけどね。」

私は真に受けず

冗談ぽく返した。

「擬似でも俺は真面目だったよ。」

そんなことを言われたら

期待してしまう。

冬馬も私のことを

好きでいてくれてるんじゃないかって。

でも冬馬はきっと

私のことを友達として好きなんだ。

私はまたあと一歩を

踏み出せなかった。

「何?急に呼び出して?」
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