拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
「冬馬はね、

夏頃からとても楽しそうだった。

それはきっとあなたのおかげね。」

冬馬のお母さんは

そう言うと頭を下げた。

「冬馬と一緒にいてくれて

ありがとう。

息子も幸せだったと思う。

あなたも、幸せになってね。」

私は深く頭を下げた。

そして家を出た。

「行こう。」

冬馬とは向き合った。

次は颯太くんと向き合う番だ。
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