拝啓、もう好きと伝えれない君へ。

6

颯太くんと電車に乗って

遊園地にやってきた。

それは冬馬とは行けなかった場所。

でも大丈夫。

颯太くんはちゃんと隣にいる。

私は初めて

颯太くんの手を握った。

暖かくて安心した。

颯太くんは何も言わず

握り返してくれた。

初めてのジェットコースター、

お化け屋敷、

そしてクリスマスに飾り付けされた

遊園地の装飾はとても綺麗だった。
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