拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
観覧車が降りてきた頃、

颯太は言った。

「あいつさ、

救急車の中で喋れてたんだ。

なんて言ったと思う?

冬馬は俺の気持ちに気づいてたんだ。

そして言った。

『雪のこと頼む。

お前なら恨まない。』

だってさ。

だから俺は遠慮なく、

そして冬馬の願いを叶えるために

ずっとそばにいたんだよ。

もちろん、愛してるからだけどね。」
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