拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
名前すらあやふやにしか

覚えてない私を呼び出すなんて

一体どんな要件だろう。

とりあえず私は

大人しくついて行った。

「好きです。

付き合ってください。」

明らかに棒読みの

告白に私は質問した。

「そもそも接点ないのに

好きになる理由なんてないですよね。」

磯崎は仮面を被ったように

笑っている。
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