拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
そう思っていると

磯崎にほっぺたを挟まれた。

「何、人の顔ジロジロ見てんの?

俺の顔何か付いてる?」

そう言われてしまった。

だから私は磯崎の頭のホコリを

とるふりをした。

「ホコリがね·····ついててさ。

ははははっ·····。」

誤魔化してみた。

こんな嘘は一瞬で

見抜かれてしまうだろうか。

「見惚れてるのかと思った。」
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