拝啓、もう好きと伝えれない君へ。

6

そして擬似恋人最終日の火曜日。

今日も電車で一緒に

なることは無いだろうと

私はいつも通り

駅のホームにいた。

「染矢さん♪」

急に後ろから磯崎の声がした。

「うゎあぁぁ。」

私は急いで遠のく。

「どうしたの?」

平然と聞いてくる磯崎。

「いや、昨日一緒じゃないから

今日も違う電車に乗るのかと。」
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