no title
side 瑠衣斗
「やっばい、遅刻するっ、、!」
入学早々騒がしく家を駆け回る僕を、ペットのもこと母さんは呆れ顔で見る。
わかってるわかってる。昨日夜遅くまで緊張して眠れなかったなんて馬鹿馬鹿しくて言葉も出ないだろう。
「忘れ物ある!?」
「知らないわよ〜。もう、朝っぱらから騒がしいんだから〜。」
母の小言を知らんふりして、僕は靴を履く。
新しく下ろしたばっかりでまだ硬い。履きにくいなぁ、、。