エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
それから兄の惚気話をさんざん聞かされ、普段寝泊まりに帰っているマンションには戻らず、実家で仮眠をとって明朝、紅葉様の護衛任務に戻った。
一週間余りは円城久次から紅葉様に連絡はなく、平穏な日々が続いた。
円城守の娘である由香里様と昼食をともにした際に、同じく出向している溝口と情報交換をしたが、互いに証拠を掴めずにいた。
兄とは違い、妹の由香里様とはずいぶんと打ち解けている様子だった。それも婚約を破棄できない理由のひとつなのかもしれない。
とにかく地道に証拠を入手する機会を窺い、焦らずに計画を進めていこう。そう思った矢先に、紅葉様から衝撃的な話を聞かされることとなった。
借金や父親の治療費などを肩代わりしてもらっている手前、紅葉様から円城久次と婚約を解消することはないだろう思っていたが、ここにきて紅葉様自ら父親に婚約を破棄したいと言い出した。
これには驚きを隠せなかったが、彼女が自分の幸せを考え始めたことが素直に嬉しかった。
一週間余りは円城久次から紅葉様に連絡はなく、平穏な日々が続いた。
円城守の娘である由香里様と昼食をともにした際に、同じく出向している溝口と情報交換をしたが、互いに証拠を掴めずにいた。
兄とは違い、妹の由香里様とはずいぶんと打ち解けている様子だった。それも婚約を破棄できない理由のひとつなのかもしれない。
とにかく地道に証拠を入手する機会を窺い、焦らずに計画を進めていこう。そう思った矢先に、紅葉様から衝撃的な話を聞かされることとなった。
借金や父親の治療費などを肩代わりしてもらっている手前、紅葉様から円城久次と婚約を解消することはないだろう思っていたが、ここにきて紅葉様自ら父親に婚約を破棄したいと言い出した。
これには驚きを隠せなかったが、彼女が自分の幸せを考え始めたことが素直に嬉しかった。