エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 しかしそうなると、いろいろと計画を練り直さなければいけなくなる。紅葉様は一ヶ月後に開かれる円城寺家での食事会までにはケリをつけたいと言っていた。

 だったら俺たちもそれまでに証拠を入手したい。きっと紅葉様の護衛がなくなったら、円城守にはすでにSPがついているし、俺は会社に戻されるだろう。

 そうなれば証拠を入手することが難しくなる。

 病院から出てすぐにバスの時刻表を検索するフリをして、卓也に事情を説明したところ、紅葉様の護衛中だというのに、会って話そうと言い出したのだ。

 仕方がなく少しの間、紅葉様から離れて卓也たちと情報交換をしていたわけだが、まさかその話を紅葉様に聞かれてしまうとは夢にも思わなかった。


 場所をショッピングモール内にあるカフェに移動して、それぞれ珈琲を飲んだところで卓也と勝雄が紅葉様に事情を説明してくれた。俺はなにから説明したらいいのかわからなかったから助かった。
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