エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
卓也からの切実なお願いに、紅葉様は返答に困っている。
それもそのはずだ。いくら危険はないといったって、協力するということは円城久次と会う機会を設けなくてはいけないということなのだから。やっとあの男と婚約破棄すると決心されたのに……。
「紅葉様、お断りになっても構いません」
「静馬、それじゃ……っ」
「いいから」
卓也を止めて紅葉様を見つめる。
「紅葉様にはこれ以上、つらい思いをしてほしくありません。どうか紅葉様はご自分の幸せだけをお考えください。……事情があったにせよ、紅葉様を利用しようとしていたこと、本当に申し訳ございませんでした」
深々と頭を下げると、紅葉様は「やめてください」と声を上げた。
「木嶋さんが私に謝る必要なんてありません。……すみません、本当にびっくりしちゃってすぐに返事をすることができなくて」
そう言うと紅葉様は力強い瞳で俺たちを見据えた。
それもそのはずだ。いくら危険はないといったって、協力するということは円城久次と会う機会を設けなくてはいけないということなのだから。やっとあの男と婚約破棄すると決心されたのに……。
「紅葉様、お断りになっても構いません」
「静馬、それじゃ……っ」
「いいから」
卓也を止めて紅葉様を見つめる。
「紅葉様にはこれ以上、つらい思いをしてほしくありません。どうか紅葉様はご自分の幸せだけをお考えください。……事情があったにせよ、紅葉様を利用しようとしていたこと、本当に申し訳ございませんでした」
深々と頭を下げると、紅葉様は「やめてください」と声を上げた。
「木嶋さんが私に謝る必要なんてありません。……すみません、本当にびっくりしちゃってすぐに返事をすることができなくて」
そう言うと紅葉様は力強い瞳で俺たちを見据えた。