エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「久次様は会社の経営に大きく関わっていますので、その可能性が高いです」
「そう、ですか」
力なく答えると、由香里は少しの間考え込む。
久次さんのことに関しては私も初めて聞いたから、ショックを受けてしまった。
本当に脱税に関わっているとしたら、久次さんも逮捕されることになる。家族ふたりが逮捕される事態になったらつらいよね。
「紅葉は捜査に協力するって言っていたよね?」
「う、うん。だからまだ久次さんたちに婚約破棄したいって伝えていないんだ」
「だったら私も協力する!」
私たち三人はいっせいに由香里に目を向けた。
由香里ならもしかしたら、自分も協力すると言うかもしれないとは思っていたけれど、実際に言われると本当に大丈夫なのか気になってしまう。
「え、でも……」
「由香里様、ご無理はなさらないでください」
戸惑う私より先に溝口さんが声をかけてくれたものの、由香里の意思は強いようで首を横に振った。
「そう、ですか」
力なく答えると、由香里は少しの間考え込む。
久次さんのことに関しては私も初めて聞いたから、ショックを受けてしまった。
本当に脱税に関わっているとしたら、久次さんも逮捕されることになる。家族ふたりが逮捕される事態になったらつらいよね。
「紅葉は捜査に協力するって言っていたよね?」
「う、うん。だからまだ久次さんたちに婚約破棄したいって伝えていないんだ」
「だったら私も協力する!」
私たち三人はいっせいに由香里に目を向けた。
由香里ならもしかしたら、自分も協力すると言うかもしれないとは思っていたけれど、実際に言われると本当に大丈夫なのか気になってしまう。
「え、でも……」
「由香里様、ご無理はなさらないでください」
戸惑う私より先に溝口さんが声をかけてくれたものの、由香里の意思は強いようで首を横に振った。